米国ディズニーワールド内の食堂で食事を終えた後、アレルギーで死亡した女性の遺族がディズニー社を相手取って訴訟を提起したが、ディズニー側はＯＴＴ登録条項のために訴訟ができないと主張した。

​１４日（現地時間）ＣＢＳニュースによると、昨年１０月エイミー・タンスアンさんはディズニーワールド内の「ディズニー・スプリングス」で食べ物を注文し、自身に深刻な乳製品、ナッツアレルギーがあると食堂側に伝えた。

​しかし、食事を終えたタンスアンさんはしばらくしてアナフィラキシーショックを起こし、結局死亡した。アナフィラキシーは体から特定物質に過敏反応を起こす症状で、ひどい場合は死亡に至ることもある。

​医師だったタンスアンさんが何度もアレルギーについて認知させたが、レストラン側が提供した食べ物を食べて死亡したのだ。タンスアンさんの夫は妻の死亡原因が食堂側にあるとし、５万ドル（約７４５万円）規模の訴訟を提起した。

​しかし、ディズニー側は遺族がＯＴＴを登録して同意した条項のため、訴訟ができないと対抗した。

​ディズニーは遺族側がストリーミングサービス「Ｄｉｓｎｅｙ＋（ディズニープラス）」１カ月無料体験版を登録し、登録当時「貴下と当社間の紛争は集団訴訟放棄が適用され、個別仲裁により解決されなければならない」という条項に遺族側が同意したと明らかにした。また、テーマパークに入る時もこのような条項があったと主張した。

​遺族側は「ディズニーの対応が衝撃的で途方もない」として「体験版を登録したとしてすべての紛争で裁判を受ける権利を永遠に禁止されるというのはとんでもなく不合理だ。事実上、ディズニーが基本的な権利を剥奪しており、これは恐ろしい先例になるだろう」と批判した。