TSMC伝説を築いた「半導体グル」、サムスンファウンドリーに投じた忠告(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2024.08.09 14:51
アップル・エヌビディアの先端チップ注文を独占しているTSMCの歴史を振り返ると、6人の研究開発(R&D)功臣がいる。製造下請けのTSMCを技術自立に導いた6人を台湾人は「TSMCの6騎士(knight)」と呼ばれる。6騎士のうち唯一半導体業界を離れてTSMCに苦言を呈し、しかしながら依然として台湾の未来のために仕事をする人がいる。楊光磊・国立台湾大兼任教授だ。楊氏は20年間TSMCで勤務してR&D担当取締役を務め、昨年まではインテルの技術顧問だった。3月に台北で会った楊氏に先月またソウルで会った。
TSMCの歴史を台湾の半導体専門家らは3つに時期に区分する。(1)1987-97年の製造下請け期(2)1998-2008年の技術蓄積期(3)2009年以降の投資増大期だ。1期目から2期目に転換した秘訣には大きく2つ、海外人材の流入とファウンドリー(委託生産)集中を挙げる。