【時論】男女選手性別論争とスポーツ公正性
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2024.08.08 15:46
スポーツでジェンダーアイデンティティは人権と競技の公正性の均衡を要求する敏感で複雑な問題だ。ところが今回のパリオリンピック(五輪)女子ボクシング種目でシスジェンダー(cisgender)とトランスジェンダー(transgender、性転換者)の競技をめぐり賛否論争が激しい。シスジェンダーは持って生まれた生物学的性別(sex)と社会的性アイデンティティ(genderr)が一致するケースだ。トランスジェンダーは生まれた時の肉体的性別と性アイデンティティが異なるケースだ。
「XY染色体」を持つイマネ・ケリフ(25、アルジェリア、66キロ級)と林郁婷(28、台湾、57キロ級)のパリ五輪出場が論議を呼んでいる。国際ボクシング協会(IBA)は昨年開かれた世界選手権大会で両選手は資格要件を満たしていないとして失格処分にした。これを根拠に両選手の今回の五輪出場資格を剥奪するべきという主張が提起されたが、国際オリンピック委員会(IOC)は問題にならないとして出場機会を与えた。こうした中で両選手はそれぞれ決勝に進出して金メダルを狙っている。