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120センチの日本刀で隣人を殺害した30代…「尾行スパイだと思った」=韓国

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2024.07.31 07:38
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長さ120センチの日本刀で同じマンションの住民を殺害した30代男性が警察に捕まった。被疑者は検挙当時飲酒状態ではなかったが、麻薬試薬検査を拒否していて警察が精神鑑定の依頼と拘束令状の申請を検討している。



 
ソウル西部警察署はA容疑者(37)を殺人容疑で緊急逮捕して犯行動機などを捜査中だと30日、明らかにした。A容疑者は前日午後11時30分ごろ、恩平区(ウンピョング)のあるマンション正門の前で近所の住民である男性Bさん(43)を刃渡り約75センチの装飾用日本刀で殺害した容疑がもたれている。A容疑者は警察で「散歩をしている過程でBさんと会ったことはあるが個人的な交流はなく、Bさんが自分のことを繰り返し尾行するスパイだと考えて犯行に及んだ」という趣旨で供述しているという。

Bさんはたばこを吸いに出てきて肩や腕などを刺されたことが分かった。Bさんは刃物で切りつけられた後、警察に通報して逃げたが、A容疑者が執拗に刃物を振り回したという。犯行直後、家に逃げたA容疑者は事件発生1時間後に逮捕された。当時A容疑者は酒を飲んでいなかったと警察はみている。

だが、調査過程でA容疑者が麻薬簡易試薬検査を拒否したことを受け、警察は家宅捜索令状の申請と精神鑑定の依頼を検討している。

警察によると、A容疑者は精神疾患によって治療を受けたり薬物を服用したりしたことはなかった。だが、近所の住民はA容疑者が最近不審な行動を取っていたと証言した。住民Cさんは「大企業に勤めていたAさんが上司との不和問題で退社したと理解している」とし「それから異常行動を見せるようになった」と話した。また別の住民も「Aさんが遊び場で子どもたちに刃物で戦おうと提案する様子を見た」「マンションのジムで大声を出しながら騒ぎをよく起こしていた」と伝えた。

被害者Bさんはインテリア関連の会社に勤務し、小学3年生と4歳の息子を持つ家長だったという。A容疑者とは顔見知りの関係だった。Bさんは病院に搬送中に死亡した。

今回の事件で刀剣の所持に対する規制が不十分だという指摘が出ている。A容疑者は1月、護身・装飾目的で刀剣を所持すると申告して、警察から許可を受けたことが把握された。銃砲・刀剣・火薬類などの安全管理に関する法律(銃砲化学法)によると、統合失調症など精神疾患者、麻薬中毒者、前科者などは銃砲・刀剣・火薬類を所持することはできない。だが、刀剣の場合、精神病歴履歴などを提出する必要がなく、警察が内部システムで運転免許の随時適性検査などを参考にしてアルコール中毒、薬物中毒、てんかんなど6種類の精神疾患だけで判断する。銃砲の場合、制限する精神疾患項目がさらに多く、精神疾患の履歴がある場合、必ず診断書を出さなければならない。

また、現行法上、刀剣所持者は許可を受けた後は更新手続きを踏まなくてもよい。銃砲の場合、3年ごとに許可期間を更新して精神前歴について再確認する。警察関係者は「自主的に1年ごとに銃砲・刀剣に対して点検をしている」とし「対象者が多く、所持者の精神疾患履歴について一つひとつ点検できない場合がある」と話した。建国(コングク)大警察学科のイ・ウンヒョク教授は「精神疾患について隠したり、所持以降に発病したりする場合に備えていつも点検できるシステムが必要だ」と述べた。

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