韓国の国家情報院が北朝鮮の金正恩（キム・ジョンウン）国務委員長の娘キム・ジュエが後継者の授業を受けていると把握する中、米国の一部の対北朝鮮専門家は、金委員長に空白が生じる場合、幼いキム・ジュエの代わりに金与正（キム・ヨジョン）労働党副部長が代理統治する可能性があると主張した。

２９日（現地時間）のラジオ・フリー・アジア（ＲＦＡ）によると、米ヘリテージ財団のブルース・クリンガー研究員は、金委員長が健康悪化などで指導力に空白が生じれば金与正副部長が後継者に指定されたり、摂政形態でキム・ジュエの代わりに統治力を行使したりする可能性が高いという見方を示した。

現在キム・ジュエの年齢は公式的に伝えられていないが、１０代前半と推定される。金委員長が５０代になる１０年後にもキム・ジュエは２０代前半だ。過去に金委員長が権力を譲り受けた当時、他の将軍より軍事的に優れた戦略家として大衆に公開されたのとは全く異なる姿ということだ。

クリンガー研究員は後継者説に懐疑的だが、キム・ジュエが後継者に決まれば特別な資格や容貌を誇示する宣伝活動が始まると予想した。

米国家利益センター（ＣＮＩ）のハリー・カジアニス局長はキム・ジュエを次期指導者と予想しながらも、早期の継承はないという見方を示した。十分に教育と経験を積んだ後、２０代半ば以降になるという予想だ。

ただ、これより先に権力が継承される状況となる場合、金与正副部長がキム・ジュエの代わりに摂政をする可能性があり、その後も権力を手放さず北朝鮮が内部的に混乱する可能性も存在すると述べた。

一方、国家情報院はこの日、国会情報委員会全体会議で、キム・ジュエが後継者の授業を受けていて、公式的に消化する日程の相当部分が金委員長と共にする軍事部門の行事と報告した。