【コラム】思春期を迎えている大韓民国(1)
ⓒ韓国経済新聞/中央日報日本語版2024.07.27 12:13
映画『インサイド・ヘッド2』を見た。子育てをしていると必ず知ることになる歌やキャラクター、ゲーム、映画などがある。あるものは「これも一時的なこと」と思って我慢しながら一緒に楽しむ努力をする一方、あるものは子どもも不思議がるほど没頭してしまい「おかげで楽しめた」と思う時もある。娘2人を育てた筆者の立場で『アナと雪の女王』『インサイド・ヘッド』は必須コースであり、一緒に後続編を待つほどよかった。
『インサイド・ヘッド』は人の感情にキャラクターを付与し、主人公ライリーの内面の話を感情のキャラクターで展開していく映画だ。発達心理学的な考証がうまくできている感じがあり、何よりも繊細なユーモアが魅力的だ。『インサイド・ヘッド2』はライリーが思春期に入って前作の感情に新しい感情が加わり、内的な葛藤をたどる話だ。明るくてりりしく温かい「良い人」ライリーが成就に対する熱望と不安に包まれながら戸惑う姿は深く共感でき、前作ほどの驚きはなかったものの後続編がまた出れば見るだろうと思った。そしてふと、私たちの社会もいま思春期を迎えているのかもしれないという考えになった。