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台風3号が襲った台湾に1800ミリの水爆弾…中国には赤色警報維持

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2024.07.26 07:27
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台風3号「ケーミー(GAEMI)」が襲った台湾では、大雨と強風によって200人を超える人命被害が発生した。



 
25日、自由時報や聯合報など台湾メディアによると、この日0時ごろ、台風3号が台湾宜蘭県南澳付近に上陸して強風を伴った激しい雨を降らせた。これによって宜蘭、花蓮などに近い地域は強風が吹きつけ、宜蘭県大平山の累積降雨量は1049ミリに達した。花蓮県の一部地域には674.5ミリの雨が降った。

人命被害も報告された。中央災害対策本部はこの日午前8時基準として今回の台風で2人が亡くなって279人が負傷し、数十万世帯が停電になったと明らかにした。海岸に避難した人員も5409人と集計された。

台湾内の22の県や市には休校令が下され、株式市場も休場した。台湾全域で264便の航空便が欠航になり、高速鉄道はこの日午後3時まで運行を見合わせる。

前日午後9時まで街路樹1789本が倒れて数多くの自動車やバイクも巻き込まれて損傷したと災害対策本部は付け加えた。

南部の高雄ではバイクに乗って出勤していた64歳の看病人が強風で折れた木の枝の下敷きになって亡くなった。

また、花蓮市では5階建ての建物屋上に設置された鉄製の構造物が通過していた車両に落下し、後部座席に乗っていた40代女性が亡くなったほか、7歳の男児は集中治療室に運ばれて治療受けていると台湾メディアは伝えた。

AP通信は今回の台風による台湾内死亡者数が3人だと伝えた。

台湾メディアもこれら2人の他に北部の新北市三峽地域で里長が台風被害収拾のために運転していた掘削機が横転して亡くなったと報じた。ただし、この事故は台風による公式死亡者集計には含まれなかったと台湾メディアは伝えた。

ロイター通信など外信は台湾消防当局を引用し、タンザニア船籍の貨物船が沈没して高雄沖で転覆し、ミャンマー国籍の船員9人の消息が分からないと報じた。台湾当局は行方不明船員に対する救助捜索作業を行っている。

台湾交通部中央気象署(CWA・気象庁)は今回の台風によって東部の宜蘭大平山に1000ミリほどの雨が降ったと明らかにした。

あわせて中部の南投、西部の嘉義、南部の高雄と屏東地域の場合には4日間の累積降雨量が1800ミリに達すると予想した。

台湾気象当局は「台風3号の勢力が中級まで弱まって、午前4時20分ごろに桃園の海を抜けて福建省の海岸に近接すると予想される」とし「この日も台湾西側と新竹市南側地域に多くの雨が降るだろう」と見通した。

中国気象当局も、台風3号がこの日午後遅く台湾に近い福建省に上陸することが予想され、今年に入り初めてこの地域に最高段階である台風赤色警報を発令した。

福建省と浙江省は台風に備えて航空、船舶、汽車の運行を見合わせて野外観光地も閉鎖した。台風に備えるために避難した住民は福建省だけで15万人に達すると中華圏メディアは伝えた。

中国交通運輸部も台風対応態勢を4段階のうち2番目に高い2級に格上げして万一の事態に備えている。台風3号の影響圏に入った福建省や浙江省などでは26日まで強い雨が降ることが予報されている。中国気象当局は台風3号が内陸に移動して多くの雨を降らせるとみている。

台風に先立ち、中国では先月から南部地方を中心に大雨が続いて深刻な洪水被害を受けた。

一方、台風3号は台湾上陸に先立ち、24日ごろフィリピンを襲って深刻な人命被害を出した。フィリピンでは台風3号によって洪水や土砂崩れが発生して当初少なくとも13人が死亡したと報告されたが、25日現在の死亡者は計22人に増えたとAP通信などが伝えた。

台風3号は25日午後から夜間にかけて福建省秀嶼~連江一帯に上陸する予定で、福建を経て内陸地方に接近して勢力が弱まると予想されている。

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