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「ハリス氏に実子いない」…米共和党副大統領候補の過去の発言が議論に

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2024.07.24 17:57
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米共和党の副大統領候補バンス上院議員がハリス副大統領を攻撃した過去の発言が議論になっている。現地メディアはハリス副大統領が民主党の大統領候補になることが確実になり、今回の選挙の対決構図が「女性対男性」の様相になる可能性があると指摘した。

AP通信などは23日、バンス議員がハリス副大統領に実の子どもがいないという理由で「国の未来と利害関係がない」とした過去の発言に照明を当てた。バンス議員は2021年のオハイオ州上院議員選挙期間中にフォックスニュースに出演し、民主党の人たちを狙って「子どものいないキャットレディ(猫好きの女性)」と話した。その上でハリス副大統領とブティジェッジ運輸長官、オカシオコルテス下院議員に言及した。

 
ハリス副大統領は2014年にダグラス・エムホフ弁護士と結婚したが、2人の間に子どもはなく、エムホフ弁護士の前妻との間に生まれた2人の子どもがいる。同性配偶者と結婚したブティジェッジ長官は双子の子どもを養子にした。

ハリス副大統領支持を公開宣言したヒラリー・クリントン元国務長官はこの日、Xにこの動画を上げ、「女性の自由を嫌わない本当に平凡で共感できる男」と皮肉った。

バンス議員は離婚や堕胎関連の家族政策にこれまで強硬な立場を見せてきた。CBSニュースによると、バンス議員は2021年にあるローカルラジオ放送で、強姦と近親相姦は堕胎を正当化できないとしながら「女性が子どもを強制的に産むべきなのかの問題ではなく子どもの生存を許容するのかに対する問題」と話した。また、離婚についてバンス議員は「暴力的な結婚生活を終わらせるのも利己的かもしれない。人々は下着を履き替えるように配偶者を簡単に変える」と話した。

ただ最近では堕胎関連の立場を緩和した共和党の基調に合わせて変わった姿だ。バンス議員は副大統領候補に指名された後、フォックスニュースとのインタビューで「トランプ氏が共和党の指導者であり、妊娠中絶に対する彼の見解が党を導いていく見解。合理的な例外を置いて個別の州が決定を下せるようにしなければならない」と答えた。

現地メディアは民主党の大統領候補をハリス副大統領が引き継ぐのが確実になり今回の大統領選挙が男女対決構図の性格を帯びるだろうと予想した。トランプ前大統領とバンス議員の男性同士の組み合わせが有色人種の女性であるハリス副大統領を際立たせるからだ。ポリティコは「ハリス氏が民主党大統領候補になるならば選挙運動が堕胎と女性の権利に焦点が合わされる可能性が大きい。トランプ氏はすでに女性有権者にとって問題があるのにバンス氏はむしろ問題をさらに悪化させかねない」と指摘した。

ハリス副大統領も選挙戦に出るや堕胎問題を掲げてトランプ前大統領と対立した。前日にデラウェア州選対本部を訪れたハリス副大統領は演説で「トランプ氏が機会を得ればすべての州で堕胎を不法化する堕胎禁止法に署名するだろう」と話した。

バンス議員の強みだった若さがむしろ短い政治経歴に対する懸念で弱点になったという分析もある。AP通信は「トランプ氏は議会経歴が2年に満たずさらに大きな舞台で検証されていないランニングメイトを選択したが、政治的リスクを甘受したという専門家らの懸念が現れた」と報道した。

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