東京には洪水防ぐ「地下神殿」がある…極限豪雨が増える韓国も参考にすべき(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2024.07.22 16:17
韓国の雨水トンネルはソウル陽川区新月洞(ヤンチョング・シンウォルドン)にある「新月雨水底流排水施設」が唯一だ。長さ4.7キロのトンネルが雨水を閉じ込めるが、計1390億ウォン(約157億円)が投入されて7年かけて完工した。一時常習浸水区域だった陽川区新月洞と江西区禾谷洞(カンソグ・ファゴクトン)一帯は施設が完工した2020年以降、豪雨による浸水被害が一度も発生していない。
都市洪水予防に効果的な雨水トンネルはなかなか増えないでいる。2011年7月大雨で牛眠山(ウミョンサン)山崩れが発生して16人の人命被害が出ると、呉世勲(オ・セフン)ソウル市長は江南(カンナム)や光化門(クァンファムン)など7カ所に大深度排水トンネルを建設するという計画を発表した。だが、過度な土木工事という批判、環境団体の反対を受けた。莫大な工事費も問題だった。結局、後任の朴元淳(パク・ウォンスン)前ソウル市長は計画を大幅に修正し、新月トンネル1カ所だけを作った。