バイデン米大統領が大統領選挙を完走する意志を改めて明らかにした中で、民主党内ではすでに交代候補の選出方式についての意見交換がなされたという外信報道が出てきた。

ニューヨーク・タイムズが１９日に伝えたところによると、民主党の重鎮であるペロシ前下院議長は最近一部下院議員に「代わりの候補は指名ではなく選挙で選出しなければならない」という立場を明らかにした。

こうした発言はバイデン大統領が自主的に辞退する場合、ランニングメイトであるハリス副大統領が候補を引き継ぐ案が有力に取り沙汰される中で出てきたものだ。

ペロシ前議長はこうしたやり方よりは選挙戦を通じて候補を選出する方がより有利な競争力を確保できるとみた。

ペロシ前議長は党員だけでなく一般有権者も投票できる国民参加式の予備選挙を支持しているという。

これと関連しペロシ前議長の側近とされるゾーイ・ロフグレン下院議員はこの日ＭＳＮＢＣに出演し「（選挙戦のない）即位式はできない。オバマ元大統領やクリントン元大統領が主管する形の予備選挙をすれば選挙に役立つだろう」と話した。

ペロシ前議長は主要激戦州の州知事や上院議員などを含め選挙の構図を揺さぶることができる人物が党内に少なくないと判断しているという。すでに民主党ではミシガン州のウィットマー知事、ペンシルバニア州のシャピロ知事らが代替候補として名前が上がっている。