最近、イスラエルとハマス間の戦争で潜入作戦を遂行しているイスラエル特殊部隊の民間人偽装術が重要な戦術として注目されている。米国ウォール・ストリート・ジャーナル（ＷＳＪ）が１７日（現地時間）、報じた。



６月イスラエルの対テロ部隊である「ヤマム（Ｙａｍａｍ）」精鋭隊員は「夏の種」と命名した作戦で、ハマスに抑留された人質４人をガザ地区住宅街から救出した。隊員はガザ地区中部ヌセイラトにある複層建物２カ所を急襲して人質を救出した後、浜辺に連れていってヘリコプターに乗せた。イスラエル国防軍は昨年１０月と今年１月にも潜入作戦を通じて人質を救出したことがある。

イスラエル軍当局は人質を救出するために人質が抑留された建物の模型を作って訓練したことが有効だったと明らかにした。この過程で偽装術は潜入作戦に必須だったと主張した。ハマス組織員がイスラエル特殊部隊隊員だと分かった瞬間、人質を殺す可能性があると判断したためだ。

この作戦に精通したある消息筋は「人質やハマスの高位指揮官を探すためには現地に人を送り込まなくてはならないが、イスラエルの国旗を持って歩き回ることはできないではないか」と話した。

現職隊員によると、イスラエル軍当局はイスラエル全域で観光客、聖職者、医師などに偽装できる隊員を募集していると伝えた。彼らの任務はイスラエルに対するパレスチナ武装勢力の攻撃を阻止したり予防したりするために情報を収集し、逮捕に向けて注力すると付け加えた。

ＷＳＪはこのようなガザ地区での特殊部隊の活動が敵軍と民間人を誤認させて民間人の大量殺傷につながる危険を高めており、法的リスクも招くことになると懸念した。国際人道法は戦闘行為と関係がない人々を保護し、武力衝突による民間人の被害を最小化するために民間人に偽装する戦術を戦争犯罪と規定している。