文化体育観光部が大韓サッカー協会（ＫＦＡ）に対する総体的な点検を準備していることが確認された。最近の韓国代表監督選任問題だけでなく、忠清南道天安（チョンアン）に建設中の韓国代表チームトレーニングセンターにいたるまで、全般的な運営状態を把握する予定だ。

文化体育観光部の関係者は１６日、「ＫＦＡの運営に関連して不適切な部分があるかを調べる」とし「国民的な関心が向かった代表チーム監督選任過程のほか、最近のＫＦＡの財政悪化の主犯に挙げられる天安トレーニングセンターの建設状況まで主な事業の推進過程を詳細に点検する」と述べた。

昨年までＫＦＡは大韓体育会傘下の団体に分類され、文化体育観光部の直接監査対象ではなかった。しかし今年からは４大プロスポーツ（野球・サッカー・バスケット・バレー）を中心に複数の種目の団体が「政府関連機関」に地位が変わったため、文化体育観光部が管理・監督できる。

文化体育観光部の関係者は「ＫＦＡが競争力のある外国人監督を選任できない背景に、新しいトレーニングセンター建設費用の急増による財政難が大きく影響しているという話がある」とし「サッカー協会が該当施設の建設過程に予算を適切に使用しているかを点検しながら、自然な流れで最近批判が出ている代表チーム監督選任過程まで見るということ」と説明した。

文化体育観光部はＫＦＡに対する監査に先立ち、国際サッカー連盟（ＦＩＦＡ）規定を詳細にチェックしている。ＦＩＦＡが傘下サッカー協会に対する政治的な干渉に敏感に反応するためだ。ＦＩＦＡ定款第１４条１項Ｉ号および第１９条１項は「各国サッカー協会が自らの業務を独立的に管理し、その過程で第三者から過度な影響を受けないよう保障しなければならない」と明示している。実際、イラク、スーダン、クウェート、インドなどの複数の国がサッカー協会の行政に政府が過度に関与したという理由で資格停止懲戒を受けた。

２０２６北中米ワールドカップ（Ｗ杯）アジア３次予選を準備中の状況で懲戒事由が発生する場合、韓国サッカーのＷ杯１１大会連続本大会進出挑戦に影響を及ぼしかねない。

文化体育観光部の関係者は「過去にＦＩＦＡの懲戒を受けた国の場合、サッカー協会長の任命、行政関与など政府の介入が過度だった」とし「現在準備中の監査はＫＦＡが国民の非難を受ける状況で運営が合理的に行われたかを点検するというものだ」と説明した。