【社説】「砂袋を付けて走る」という韓国財界人の叫び
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2024.07.16 15:55
企業は革新を先導して雇用を創出し、経済を動かす原動力だ。企業の競争力が国家の競争力に直結する。グローバル経済戦争の尖兵である韓国企業がさらに強くならなければいけない理由だ。しかし戦場に出る前から韓国企業の気力は弱まる。度が過ぎる古い規制のためだ。韓国経済人協会(韓経協)の柳津(リュ・ジン)会長が12日の「2024年韓経協CEO済州(チェジュ)夏季フォーラム」記者懇談会で「韓国企業は足首に砂袋を付けて走る状況だ。世界市場で激しい競争をしなければいけないが、軽い体で走る競争国を相手にするにはあまり荷が重い」と述べた背景だ。
韓国企業は規制と戦争している。昨年、企画財政部などが参加した「経済刑罰規定改善タスクフォース(TF)」の調査によると、414件の経済関連の法律で経済刑罰の規定は5886件もある。その多数は二重処罰または両罰規定だ。韓国のCEOは他国のCEOより過剰刑事処罰リスクが高いという言葉は誇張でない。さらに取締役の株主忠実義務を盛り込んだ商法改正案と、ストライキ労働者の不法行為に対する使用者防御権を制限し、元請け企業の責任を強化する内容の労働組合および労働関係調整法改正案(黄色い封筒法)など企業経営を強く締めつける野党の法案も待機中だ。