２０２４パリオリンピック（７月２６日－８月１１日）に出場する大韓民国の選手団（２２種目・選手１４４人、指導者１１８人）のうち最年少選手と最高齢選手は共に射撃代表であることが分かった。

大韓体育会が１０日に公開した「パリオリンピック（五輪）参加選手団異色資料」によると、韓国選手団の「最年少」選手は女子射撃１０ｍエアライフルに出場する１７歳のパン・ヒョジンだった。２００７年生まれのパン・ヒョジンは現在、大邱（テグ）体高２年に在学中の「女子高生射手」だ。パン・ヒョジンは２０２０東京オリンピック（五輪）が開催された２０２１年夏に射撃を始めた。速い成長を見せ、わずか３年で太極マークを付けることになった。パン・ヒョジンの目標は女子１０ｍエアライフルで１９９２バルセロナ五輪の金メダリスト、ヨ・カプスンのように「女子高生金メダリスト」の主人公になることだ。

「最高齢」選手は女子射撃トラップ種目に出場するイ・ボナだ。１９８１年生まれのイ・ボナは今年４３歳。イ・ボナは「射撃皇帝」秦鍾午（チン・ジョンオ）が引退して以降、韓国射撃を守る「生きた伝説」だ。自身初の五輪出場舞台だった２００４アテネ五輪でダブルトラップ銀メダルとトラップ銅メダルを獲得し、韓国クレー射撃史上初めてメダルの快挙を達成した。「クレー射撃」（空中に放出される標的を散弾銃で撃破する競技）という種目を事実上初めて韓国に知らせた瞬間だった。当時獲得したメダルは現在も韓国の五輪射撃散弾銃部門の唯一のメダルだ。

「最長身」選手はレスリング男子グレコローマンスタイルに出場するイ・スンチャン（２９）だ。身長１９５センチで、ヘラクレスを連想させる巨体だ。身長が最も低いのは体操選手のシン・ソルイ（２０）で、１４９センチだ。体重は４３．５キロで、選手団「最軽量」のタイトルまで持つ。「最重量」選手は女子重量挙げに出場するパク・ヘジョン（２１）と男子柔道の金旻鍾（キム・ミンジョン、２４）で、共に１３５キロだ。

スポーツクライミングの監督ソ・ジョングク（５１）と選手ソ・チェヒョン（２１）は今回の選手団で唯一の家族出場となる。東京五輪女子体操の銅メダリストのヨ・ソジョン（２２）は１９９６アトランタ五輪体操で銀メダルを獲得したヨ・ホン・チョル慶煕大教授（５３）と共に「家族メダリスト」という記録を持つ。

韓国選手団の最多メダリストは伝統的に強い種目のアーチェリー、フェンシング、柔道代表チームにいる。男子アーチェリースターのキム・ウジン（３２）とエースのキム・ジェドク（２０）は金メダル２個を獲得している。キム・ウジンは２０１６年リオデジャネイロ五輪、２１年東京五輪に続いて３大会連続の金メダルに挑戦する。男子フェンシングの最年長ク・ボンギル（３５）も金メダル２個だ。これら選手は最多金メダリストだ。女フェンシングのベテラン、チェ・インジョン（３４）は銀メダル２個、男子軽量級柔道のアン・バウル（３０）は銀メダル１個と銅メダル１個を保有するメダリストだ。

帰化選手２人（中国出身）はチョン・ジヒ（３２）、イ・ウンヘ（２９）で、ともに女子卓球選手だ。女子柔道５７キロ級に出場する在日韓国人の許海実（ホ・ミミ、２２）は独立活動家・許碩（ホ・ソク）先生（１８５７－１９２０）の５代目子孫にあたる。許碩先生は１９１９年に抗日檄文を作成、抗日運動を展開して逮捕され、翌年に殉国した。