<チャイナテックの逆襲>半導体・AI・有機EL全方向で逆襲…中国の先端技術研究、米国を抜いた(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2024.07.08 07:21
これに対し韓国は年間に輩出される博士が1万7760人(2022年基準、韓国研究財団)であり、このうち理工系は40%にとどまる。それすらも卒業後には脱韓国を選ぶ雰囲気がますます強まっている。韓国科学技術研究院(KIST)のソン・ジウォン研究企画調整本部長は「理工系学部生と修士・博士高級研究開発人材30万人以上がより良い仕事を探してこの10年間に毎年3万~4万人ずつ韓国を離れた」と話した。
中国先端科学界の堅固な研究開発能力は産業競争力に現れている。米国の制裁にもかかわらず、中国は独自の技術力で先端半導体を開発しており、現在7ナノメートル(ナノは10億分の1)水準まで量産している。ディスプレー産業では韓国を破り2021年から世界市場1位に上がった。世界最大の電気自動車生態系を備えた中国はこれをテストベッドとして活用し自動運転ソフトウェア市場も先取りする勢いだ。2020年に世界で初めて北京市に自動運転試験区域を作って実験中だが、先月までこの地域に800台以上の自動運転車が配置され3000万キロメートルに達するテストが行われた。また、米企業テスラが上海で完全自動運転テストができるよう許可し、中国企業の速度を引き上げる「ナマズ」として活用している。人工知能(AI)分野でも米国を脅かす水準で急成長中だ。中国情報通信技術学会が発刊した「グローバルデジタル経済白書」によると、世界の大型マルチモーダルモデル1328個のうち中国モデルの割合は36%で米国の44%に次いで2番目に多い。