対戦車防壁を設置する北朝鮮、通常戦力の空白を意識か
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2024.06.25 07:44
北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長が年初から南側を狙って「領土完整と修復」を叫びながらも休戦ライン一帯に対戦車防壁を建てて地雷を埋設するのは、対南防御ラインを構築するためのものだという分析があった。口では攻撃と威嚇しながら行動では防御的戦術を駆使する矛盾した形態に対し、複数の軍関係者は24日、「最近の休戦ライン一帯での北の軍の作業が一種の防御中心の対南戦術変化を意味するかどうかを含め、いくつかの可能性を分析中」と明らかにした。
これは核兵器の高度化とは別に、ロシアへの大規模な砲弾輸出などで通常戦力で韓国との格差が開いているという判断のためと考えられる。韓国国防研究院(KIDA)のイ・サンギュ研究委員は「朝ロ軍事協力で砲弾輸出などによる通常戦力の空白が発生し、防御ライン構築レベルの対戦車防壁の設置が必要だったとみられる」とし「これは北が従来の攻勢的な軍事戦略から防御を強調する守勢的な戦略への変化の可能性を意味するものかもしれない。軍事作戦計画変更の可能性もある」と分析した。