プーチン訪朝が歴史の転換点? 2018年「韓半島の春」のように忘れられるだろう
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2024.06.23 13:03
筆者は40年余りにわたり韓半島(朝鮮半島)を観察してきたが、この地域のひとつの特徴をよく知っている。世界のどこでもメディアは誇張評価、誇張報道する傾向があるが、韓半島でこの傾向がとても明確に現れる点だ。今回のロシアのプーチン大統領訪朝に対する報道を見ればこうした特徴を簡単に見ることができる。プーチン氏訪朝が韓半島と北東アジアの政治を完全に変える事件という主張もあり、ロシアが北朝鮮を改めて自分たちの影響圏にしようとしているとの主張もある。しかしこうした主張のいずれも根拠は特にない。
筆者はこのような「画期的な変化」をもたらすと主張した事件を4~5年ごとに1回ずつ見ているが、その中で長期的な結果を残した事件はひとつもない。最近の事例は2018年の「韓半島の春」(同年の南北首脳会談などの交流)だ。当時ソウルで韓半島はこれから永遠に違う道に進むという予測があふれた。しかしいま「韓半島の春」は忘れられてしまった。筆者が見るに、今回のプーチン氏の平壌(ピョンヤン)訪問も同様の事件、すなわちその時はとても騒がしいが数年以内に結果は特になく忘れられる事件だ。なぜそうなのか。