【社説】今夏の梅雨が始まった…「五松地下車道惨事」を忘れるな=韓国
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2024.06.21 11:26
済州道(チェジュド)に強風を伴った強烈な雨が降り、今夏の梅雨の始まりを告げた。韓国気象庁は昨日済州道のほぼ全域に大雨警報や大雨注意報を出して施設の管理や事故発生に留意するよう呼びかけた。近い将来梅雨前線が北上すれば、南部や中部地方も順次梅雨期に入るものとみられる。気象庁は今年の夏は平年よりも暑く、雨が多く降る可能性があると予想している。梅雨期を迎えて河川の氾濫や浸水に備えて脆弱地域を点検する作業が急がれる。特に短時間で局地的に強い雨が降る集中豪雨に気をつけなければならない。以前の梅雨パターンとは異なり、正確に把握できない強い雨が突然降る「トッケビ(化け物)梅雨」発生の可能性にも徹底的に備える必要がある。
ここ数年間の洪水事例を振り返ると、地下車道や駐車場など地下空間で多数の人命被害が発生した場合が少なくなかった。昨年7月には忠清北道清州(チュンチョンブクド・チョンジュ)の美湖江(ミホガン)の臨時堤防が崩れて五松(オソン)地下車道が増水によって一瞬のうちに浸水したせいで14人の貴重な生命を失った。2020年7月には釜山市東区(プサンシ・ドング)の草梁(チョリャン)地下車道で浸水事故が発生して3人の死亡者が出た。2022年9月には慶尚北道浦項(キョンサンブクド・ポハン)のあるマンション地下駐車場が水に浸って、逃げ遅れた住民8人が亡くなった。