【社説】朝ロの危険な密着…韓半島情勢への悪影響を警戒する
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2024.06.19 14:31
ロシアのプーチン大統領が平壌(ピョンヤン)を訪問した。2000年5月に初めて大統領に就任したプーチン大統領はわずか2カ月後、ロシア最高指導者としては初めて北朝鮮を訪問した。今回は24年ぶりとなる2回目の北朝鮮訪問だ。先月、執権5期目に入って事実上「ニューツァー」に上ったプーチン大統領の訪朝が北朝鮮を刺激・鼓舞して韓半島(朝鮮半島)情勢と大韓民国の安全保障に及ぼす悪影響が何よりも憂慮される。
プーチン大統領は今日、金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長と首脳会談を行う予定だ。2019年4月と昨年9月に続いて3回目の会談となる。2022年のロシアのウクライナ侵略以降、通常兵器が不足したロシアに北朝鮮が手を差し伸べながら朝ロが急速に癒着すると、国際社会の懸念が強まった。今回の首脳会談の前後に朝ロ間でまたある種の秘密取引が行われるという見方が出ている。ロシアは北朝鮮の通常兵器のほか、ミサイルなどを大量に導入しようとするとみられる。北朝鮮は核保有国の地位認定と国際社会の北朝鮮制裁解除に対する支持のほか、金正恩委員長が提示した「5大国防課題」を実現するうえで切実なロシア産先端軍事技術の確保に注力するとみられる。