ロシア大統領の訪朝が秒読み…プーチンは北朝鮮武器狙い、金正恩は「左ロ右中」布石
ⓒ韓国経済新聞/中央日報日本語版2024.06.15 13:52
ロシアのプーチン大統領の北朝鮮訪問が秒読みに入った。韓国政府が北朝鮮訪問を公式確認しながら「予定された日程」とした。プーチン大統領は3月の大統領当選以降、中国、ベラルーシおよびウズベキスタン訪問に続いて4番目の訪問国に北朝鮮を選択した。モスクワが評価する北朝鮮の戦略的価値を察することができる。昨年9月に金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長がボストーチヌイ宇宙基地でプーチン大統領の訪朝を強く要請したことに対する応答だ。先代の金正日(キム・ジョンイル)総書記との首脳会談のために北朝鮮を訪問した2000年とは状況が異なる。24年が経過した今、北朝鮮は核兵器保有国となり、ロシアに1年以上もミサイルを供給するほど威勢がある。隔世の感を禁じ得ない状況でプーチンはなぜ平壌(ピョンヤン)に行き、金正恩とどんな議論するのか。2人の妙な対面が韓半島(朝鮮半島)および北東アジアに及ぼす影響は何か。首脳間の密着による細部取引内訳は次の通りだ。
1つ目、軍事的取引だ。ロシアのウクライナ侵攻で北朝鮮の通常兵器が人気商品になった。過去70年間にわたり通常兵器生産国だった朝鮮民主主義人民共和国の戦略的価値が急騰し、北朝鮮外交の満潮期が形成された。その間、苦難の核開発で軍事同盟関係の中国はもちろんロシアとも関係が順調でなかった北朝鮮は、北東アジアの国際政治で異端児だった。国内政治が生き物であるように国際政治も停止しない。ロシアは北朝鮮の戦略的価値が上がるにつれて姿勢を変えた。北朝鮮としては中ロを背にして韓米日に対応する新冷戦構図の形成に注力している。朝ロ首脳間の連結のきっかけはウクライナ戦線に投下される北朝鮮の通常兵器だ。プーチンが北京の次に平壌(ピョンヤン)を訪れる核心の理由だ。長期戦となったウクライナ戦線で北朝鮮製のミサイルと砲弾はロシア軍に必須武器となった。軍事力拡充のための生存型密着だ。