北朝鮮軍、拡声器放送再開直前にMDL侵犯…韓国軍の警告射撃に退却
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2024.06.12 06:50
北朝鮮軍数十人が9日に対北朝鮮拡声器放送が実施される数時間前に軍事境界線(MDL)を越えていたことが明らかになった。多様な状況から見ると意図的な侵犯とはみられないというのが韓国軍当局の判断だが、最近の南北間の軍事的緊張状況を考慮し韓国軍は動向を注視している。
韓国合同参謀本部は11日、「9日午後12時30分、中部戦線の非武装地帯(DMZ)内で作業していた北朝鮮軍の一部がMDLを単純侵犯した。韓国軍の警告放送と警告射撃後に北朝鮮軍がすぐ北上したこと以外に特異な動向はなかった」と明らかにした。韓国軍当局によると、これらの大部分はおの、シャベル、つるはしを持ってMDLを約50メートル越えた。このうち一部は武装状態の警備兵力と推定された。北朝鮮軍がMDLを侵犯してから約5時間後に韓国政府は北朝鮮の汚物風船に対応して6年ぶりに拡声器放送を再開した。予告された放送再開を控え緊張感を高めようとする意図的行動だった可能性を排除することができない理由だ。同日対北朝鮮拡声器放送後に北朝鮮は再び汚物風船を飛ばし、金与正(キム・ヨジョン)労働党副部長は談話を通じて「新たなわれわれの対応を目撃することになるであろう」と言及した。