【社説】成長潜在力を失っていく韓国…飛躍の道は革新DNAだ
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2024.06.11 16:05
人工知能(AI)半導体の絶対強者エヌビディアの時価総額が最近3兆ドルを突破した。半導体企業では初めてだ。韓国上場企業全体の時価総額の1.5倍、サムスン電子の時価総額の9倍にのぼる。AI旋風が主導する新たな産業革命の巨大な流れが経済と産業、国家の未来までも変える時代を迎えている。激しくなる競争構図の中で革新が遅れれば企業であれ国家であれ淘汰されるのは時間の問題だ。
いま韓国経済は総体的な危機に直面している。少子高齢化による人口減少で労働力は減少している。経済成長を牽引してきた資本投入増加傾向も弱まっている。革新を通した技術進歩などに成長動力を見いだすべきだが、日々激しくなる競争で生き残るための革新は消えている。韓国銀行(韓銀)経済研究院が最近公式ブログに掲載した報告書にもこうした危機感が表れている。成長潜在力を挽回するほどの画期的な変化がなければ韓国経済は2040年代にマイナス成長に入るという警告だ。