ＨＹＢＥ（ハイブ）傘下レーベルのＢＥＬＩＦＴ　ＬＡＢ（ビリーフラボ）が所属ガールズグループＩＬＬＩＴ（アイリット）がＮｅｗＪｅａｎｓ（ニュージーンズ）を盗作したという疑惑を提起したＡＤＯＲ（アドア）のミン・ヒジン代表に対して民事訴訟を提起した。盗作疑惑に反論する２７分ほどの動画も公開した。

ＢＥＬＩＦＴ　ＬＡＢは１０日、公式ソーシャルメディア（ＳＮＳ）にコメントを載せて「ＢＥＬＩＦＴ　ＬＡＢはＫ－ＰＯＰの歴史に残る驚くようなデビュー成果をあげても、これまで首枷をつけられて息を殺してきたアーティストとＢＥＬＩＦＴ　ＬＡＢ構成員の被害に対する民事訴訟を今日追加で提起し、ミン・ヒジン代表に対する責任を問う」と明らかにした。

ミン代表はこれに先立ち、記者会見でＢＥＬＩＦＴ　ＬＡＢの新人ガールズグループＩＬＬＩＴがＮｅｗＪｅａｎｓを盗作したという疑惑を提起した。これに対してＢＥＬＩＦＴ　ＬＡＢはミン代表を業務妨害と名誉毀損容疑で告訴して対抗した。刑事事件は竜山（ヨンサン）警察署で捜査が進行中だ。

ＢＥＬＩＦＴ　ＬＡＢは裁判所がミン代表の仮処分申請を認容したことについて「ＡＤＯＲ臨時株主総会でＨＹＢＥが持つ議決権行使を阻止してほしいという仮処分申請に対する決定であり、盗作事案に対する判決ではない」とし「まるで盗作事案に対する判決でミン代表側が勝訴したように歪めてはいけない」と強調した。

盗作問題については「アーティストに対する蔑視と攻撃は、全体コンテンツの前後脈絡を見ずに似たような場面をキャプチャーして集めて編集した写真と短い動画を基に行われた」とし「妥当な根拠の提示すらなく、公式的な場で盗作問題を提起するのは、レーベルの代表という責任ある位置にいる人にふさわしい問題提起方式ではない」と指摘した。

◇２７分の動画公開して盗作問題に反論

この日、ＢＥＬＩＦＴ　ＬＡＢはコメントとあわせて２７分間の動画をユーチューブに公開した。ＢＥＬＩＦＴ　ＬＡＢ側はこの懸案に対する立場を明らかにするために別途臨時ユーチューブチャンネルを開設したと説明した。

「盗作主張に対するＢＥＬＩＦＴ　ＬＡＢの立場」と題するこの動画はＩＬＬＩＴの結成とデビュー、ミン代表の記者会見など事件を時系列でまとめたものだ。また、ＡＤＯＲ側がＮｅｗＪｅａｎｓのブランド侵害に抗議して送ったメールを公開してミン代表が提起した盗作主張に対する立場をＢＥＬＩＦＴ　ＬＡＢの関係者が出演して一つひとつ反論した。

ＢＥＬＩＦＴ　ＬＡＢのキム・テホ代表はミン代表が記者会見でＩＬＬＩＴに言及したことについて「このような形の主張はいわゆる座標を取ること」としながら「ＩＬＬＩＴを非難して中傷しろと指示されたようなもの」と指摘した。盗作問題については「特定のコンセプトで成功した先輩の後にデビューするチームが持たなければならない宿命だと考える」とし「別の人の『コピー』を作ろうと思って金を使う投資家はまともな精神ではないだろう」として抗弁した。

ＢＥＬＩＦＴ　ＬＡＢ側はＩＬＬＩＴブランド製作当時に作った企画案およびコンセプトフォト・スタイリング決定過程などを公開し、ＮｅｗＪｅａｎｓをコピーしたと指摘された地点が誕生した過程に関して説明した。ＩＬＬＩＴがＮｅｗＪｅａｎｓの振りつけを盗作したという疑惑に対しても２つのグループの振りつけ動画を比較して反論に出た。

ＢＥＬＩＦＴ　ＬＡＢは「マーケティング活動や名節韓服フォトなど、すでに数多くの類似事例が以前からあったものでさえ、新たに創造したように包装した部分など、ミン代表のごり押しと虚構性に対して十分な説明になるだろう」としながら「さらに本人も先輩たちが切り開いてきた道を利用しながら自分以外は誰もその道を通ってはいけないというように道を防ぐべきではない」と強調した。

あわせて「ミン代表は本人の２回目の記者会見で、表向きは和解のジェスチャーを見せたが、本人の行為によって、受けなくてもいい暴力とも言えるような深刻な悪質コメントに苦しめられているアーティストを含めて罪のない被害者に一の言の謝罪と反省もなかった」とし「これは非常に残念なこと」と明らかにした。