【社説】名分も実利も見えない医師らの集団休診=韓国
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2024.06.10 16:10
大韓医師協会が18日に全面休診して総決起大会を開くと明らかにした。林賢澤(イム・ヒョンテク)医師協会長は昨日、闘争宣言をし、「総決起大会は大韓民国の医療を生かすための闘争の出発点になるだろう」と主張した。しかし医師の休診が大韓民国の医療を生かすと考える国民はほとんどいない。すでに来年度の大学医学部定員は確定した。受験生の混乱を防ぐためにも修正はもう不可能だ。政府は医療改革タスクフォースを構成して改革案を準備中だが、医師らはいかなる代案も出せない状態だ。このような状況で患者に背を向けて路上に出るというのは名分も実利もない行動だ。
17日から全体休診すると発表したソウル大医大非常対策委員会の主張も同意しがたい。政府はすでに専攻医の辞職届の受理を許容し、行政処分も中断すると発表した。ところがまた懲戒をする可能性があるため、処分の中断でなく取り消しにすべきというのが教授らの主張だ。わずかな不利益も耐えられないとし、すべての法執行を自分たち中心にしようというのは利己主義にすぎない。弟子をこれほど守りながらも深刻な苦痛を受ける患者には背を向ける行動をどう理解すればよいのか。