【社説】あいまいな事業性で政治計算の対象になる東海油田=韓国
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2024.06.07 14:52
産油国の夢に向かっていた「東海(トンヘ、日本名・日本海)油田」開発が政争に広がる状況だ。最大野党・共に民主党の李在明(イ・ジェミョン)代表は昨日、フェイスブックで「十中八九(成功確率最大20%)失敗する事案に全額国民の血税を投入するのも心配だ」とし「国会レベルで徹底的に点検しなければいけない」と述べた。民主党のノ・ジョンミョン院内報道官もこの日の論評で「大統領の支持率が20%を割りかねないという危機感から企画された局面転換用の政治ショー」と批判した。
3日の国政ブリーフィングで尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領が浦項(ポハン)の迎日湾(ヨンイルマン)沖に140億バレル規模の石油・ガスが埋蔵されている可能性が高いという物理探査の結果が出たとし、探査試錐計画を承認したと明らかにすると、「国会レベルで支援を惜しまない」と論評した野党が、3日後には攻勢モードに転じた。野党の転換には政局の主導権を奪われまいとする計算が作用したが、東海油田開発に釈然としない点があることも否定できない。