【社説】世界の半導体戦争の渦中で起きたサムスン電子のスト=韓国
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2024.05.30 13:05
サムスン電子労組が史上初めてストを宣言した。1969年の会社創立から55年で初めてだ。サムスン電子社内最大労組である全国サムスン電子労働組合はきのう、ソウルの瑞草(ソチョ)社屋前で記者会見を行い、「使用側が交渉条件を受け入れないことからただちにストに臨む」と明らかにした。組合は成果給の割合が大きいサムスン電子の補償構造に透明で明確な成果給支給基準が必要だとし、営業利益を基準とした成果給支給を要求している。現在は目標比成果(EVA・経済的付加価値)に対して支給する構造だ。
スト後初めての団体行動は年次休暇闘争だ。組合は「スト指針第1号として組合員に来月7日に団体で年次休暇の使用を要請するだろう」と明らかにした。2次・3次行動段階を踏んで全面ストまで進むかもしれないともした。2019年に発足した同組合はサムスン電子内5つの労組のうち最大の労組で、代表交渉権を確保し使用側と賃金交渉と団体交渉を進めてきた。組合員数は2万8400人で、昨年末基準で全社員12万4804人の22.8%水準だ。昨年は業績不振で成果給を支給しなかった半導体(DS)部門社員の加入が増え規模が大きくなった。