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【時視各角】夜10時のソウル予備校街、低出生率は当然だ

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2024.05.29 16:16
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デジタルデータ分析家のソン・ギルヨン氏が書いた文に「グーグルの検索で『母のように』と入れると、関連語として『生きたくない』と出てくる」という内容があった。本当にそうか試してみた。「母のように」という文字を入れると、入力欄にいくつか関連検索語が出てきた。一番上にあったのが「母のように生きるな」だった。「生きたくない」が「生きるな」になったのは検索の時差のためかもしれない。

ついでに「父母のように」を入れてみた。関連語が一つだけ出てきたが、「父母が初めてなので」だった。これを選択すると、父母としての務めが大変だという若い夫婦の声が並んでいた。その次に「父のように」を入れてみた。一番上の関連検索語は「父のように世話をする男性」だった。父のようにきめ細かくサポートし、理解し、いつも自分の味方になってくれる彼氏が欲しいという文が多かった。過去とは違い、今は「親バカ」な父の愛情をたっぷりと受けて育った女性が多いことを見せていた。

 
グーグル検索3回で「時代精神」を読むことができた。母は娘に自分のようなワンオペ育児、キャリア断絶、経済的圧迫を経験せずに自由に暮らすことを希望し、娘は少なくとも父ほど家庭に献身的な男性をパートナーに探し、若い夫婦は負担となる宿題に悩んでいた。交際、結婚、出産が恐ろしい世の中。21世紀初期の韓国はこの自画像をデジタル化石として残している。

「今の世代、そして今後の世代で子どもが生まれない理由は数えきれないほど多いが、そのすべてのことを一つにした文は『子どもを産んで育てることが合理的でないから』だ」。『2000年生まれが来る』の著者イム・ホンテク氏の主張だ。イム氏は今の20代には超合理、超個人、超自律の3大特徴があるという。現在の韓国社会では子ども出産が若者層の世界観と正面衝突するしかないというのがイム氏の意見だ。

人口学者のチョ・ヨンテ・ソウル大教授は人間の最初の本能が生存で、2番目が再生産という。生活に必要な資源をめぐる競争と闘争が激しくなれば生存本能が強まり、その結果として出産が減るしかないというのがチョ教授の説明だ(『超低出産はなぜ起きたのか?』)。チョ教授は「子どもを産むのか、自分が生きるのか、前者を選べば出産につながり、後者を優先すれば出産を延ばすことになる。圧縮的に成長した韓国の場合、物理的な競争だけでなく心理的な競争が低出生率の要因として非常に重要になった」と話す。

数日前、午後10時ごろソウル大峙(デチ)駅の交差点に行った。その地域の住民である言論界の先輩と銀馬アパートの店でビールを飲んだ。道路端の1車線は予備校から出てくる子どもを迎えに来た親の車が占領していて、歩道は大きなかばんを持つ生徒たちで埋まっていた。予備校街の「ピークタイム」目撃は久しぶりだった。その時間にソウルで最も多くの人たちが行き来するところは間違いなく大峙駅周辺だろう。交差点にあるコンビニに入ったが、レジの前に並ぶ生徒たちのため5分ほど時間がかかった。生徒たちの対話を聞いてみると、何か少し食べて家に帰ろうとしているのではなかった。また予備校に行ったりスタディーカフェに行く前に校内売店に立ち寄るように来ていたのだった。夜10時に、また勉強をするため家でないところに行く生徒たちの顔に活気はなかった。

青年たちが夜まで明かりをつけて勉強していれば国の将来に希望が感じられそうだが、その日の大峙洞の姿は絶望的だった。今の20・30代は複数の予備校通いをうんざりするほど経験し、今の10代はそこを通過している。親は私教育費に苦しみ、子どもは予備校ゾンビになる。これを見て体験した若者が出産をためらい、放棄するのは当然だ。少子化対応を担当する長官と大統領秘書官ができるという。出産支援金1億ウォン(約1100万円)の話も続いている。「狂った競争」が大幅に減ったり消えたりしない限り問題は解決しないだろうとその日の大峙洞で考えた。少子化対策を管掌する方々に予備校街への夜の外出を勧めたい。百聞は一見に如かずだ。

イ・サンオン/論説委員

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