【コラム】半導体錯視を取り払ってウォン高円安を防ぐべき(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2024.05.27 16:25
円安ドル高が進み、34年ぶりに1ドル=160円となった。4月29日のアジア為替市場で円・ドル為替レートが午前に一時、1ドル=160円17銭をつけた。1990年4月以来の円安ドル高だ。その後、日本銀行(日銀)の介入などもあり、1ドル=155円台で騰落を繰り返している。専門家らは「スーパー円安時代」が開かれたと分析している。スーパー円安現象は、米国がインフレ(物価上昇)を調節するため現在年5.25-5.5%の政策金利の引き下げ時期を遅らせる半面、日本はゼロに近い金利政策(0-0・1%)を持続しているからだ。日銀のこうした政策は30年間の低物価と長期不況を解消するため輸出競争力を高めるという目的があるとみられる。
問題は米国の高金利持続によるドル高の中、円安ペースについていけない韓国ウォンが対日本円で値上がりしている点だ。2011-12年に100円=1400ウォン台だったウォン・円為替レートは2013年から2022年3月まで100円=平均1038ウォン前後で騰落した。2022年4月から2023年10月までは100円=平均953ウォン水準で騰落し、スーパー円安現象が表れ始めた昨年11月から最近までは100円=平均893ウォン水準で推移している。長期間続いた100円=1038ウォン前後に比べ14%もウォン高円安が進んだ。