英国警察が「刑務所の空間が足りないから逮捕件数を減らせ」という指示を受けているとＢＢＣ放送などが２２日（現地時間）、報じた。

メディアによると、全英警察署長協議会（ＮＰＣＣ）は１４日、警察署長に書簡を送って「司法体系内の圧迫を緩和するために優先順位にないか、容疑者の大挙逮捕可能性がある作戦中断を考慮しなければならない」と提案した。

この書簡には「公共の保護は引き続き優先順位にあり、治安作戦の中断を考慮する時は脅威と危害、危険に対する評価を必ず経なければならない」という内容も含まれた。

中断を考慮する作戦の種類は具体的に明示されていなかった。だが、警察の配置が必要な大規模デモや行事は依然と優先順位であり、急ぎではない作戦が先送りになる場合があると消息筋は伝えた。

協議会はまた、政府がイングランド全域で一部の被疑者の裁判所審理期日を延期する緊急措置を近く履行する予定だと知らせた。あわせて「被疑者は速かに裁判所に移送されなければならないが、裁判所拘置所の収容能力が不足しているなら不幸にも警察にとって危険要因になる」と指摘した。

これに先立ち、英国は刑務所の過密を解消するために事案が比較的軽微な収監者を早期釈放する計画を打ち出していた。

当局の統計によると、今年４月基準でイングランドとウェールズの刑務所収監者数は８万７４８０人となっている。３０年前と比較すると２倍に達する。刑務所の正常運営のための収監可能人員は７万９５００人だ。

教導所長協会（ＰＧＡ）のトム・ウィートリー会長は「過去３０年間、収監者数増加問題は十分に認知されてきて増加を続けるだろうという予測もすでに出ていた」とし「それでも政府は新たな矯正施設を確保できなかった」と批判した。

該当の書簡がメディアによって報道されると、ＮＰＣＣのＧａｖｉｎ　Ｓｔｅｐｈｅｎｓ議長は声明で「警察は公共治安維持のために必要な逮捕作戦を継続していく」と釈明した。