<文前大統領回顧録出版>「国連の北朝鮮制裁に怒り…金正恩委員長との合意まともに履行できず」
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2024.05.20 07:37
文在寅(ムン・ジェイン)前大統領が17日に公開した外交安保回顧録『辺境から中心へ』で「国連安全保障理事会の制裁が(南北関係改善の)局面ごとに障壁として作用した」と主張した。韓国の前大統領が北朝鮮の大量破壊兵器開発を防ぐために用意した国際社会の制裁に不満を表したと受け止められるおそれがあるという指摘が出ている。
文氏は2018年の南北首脳会談に基づき同年9月に開城(ケソン)工業団地の門戸を開いた後、北朝鮮が2020年6月に爆破した南北共同連絡事務所に関し「実際に開設しようとすると国連制裁が障壁になった」とし「相当もめた」と回想した。文氏が「もめた」と表現したコンピューターなど業務用資機材と発電機は、北朝鮮が武器開発に転用できる二重用途(dual use)品目だ。