<文前大統領回顧録出版>「金正恩、延坪島に行き住民慰労したいと話し驚いた」
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2024.05.19 11:52
文在寅前大統領が17日に公開した回顧録『辺境から中心へ』には北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長との疎通過程であったさまざまな秘話が盛り込まれた。金委員長が直接延坪島(ヨンピョンド)砲撃戦で苦痛を受けた住民を慰労したいと明らかにし、南北首脳間で電子メールでやりとりしようという破格の提案もしたという。
文前大統領は2018年の9・19平壌(ピョンヤン)共同宣言文案作成過程で金委員長のソウル答礼訪問時期を具体的に明示できなかった点を惜しんだ。「年内」にしようと提案するのはあまりに時期を区切るようで「この冬」「今年の冬」という2種類の修正案が議論されたといい。文前大統領は「金英哲(キム・ヨンチョル)統一戦線部長が『この冬』といえば来年2月末までとなり、『今年の冬』なら12月末までだと主張した」と付け加えた。結果的に平壌共同宣言には金委員長が望んだとおり「近いうちに」という表現が使われた。また、この時「いつか延坪島を訪問し、延坪島砲撃事件で苦痛を味わった住民らを慰労したいという金委員長の話があった」と文前大統領は伝えた。続けて「すぐにできることではなかったが、言葉だけでもそのように話すのは驚いた」と振り返った。