<文前大統領回顧録出版>「米国、連合訓練中断を明文化すべだった」(2)
ⓒ韓国経済新聞/中央日報日本語版2024.05.18 12:22
特に最初の朝米首脳会談を控えて米国が北朝鮮に「リビア式非核化モデル」を言及したことについては「会談相手(北朝鮮)に対する配慮がなかったというか、強大国の傲慢のようなものがあった」と表現した。2018年4-5月に当時のジョン・ボルトン大統領補佐官(国家安全保障担当)とマイク・ペンス副大統領らトランプ参謀陣が北核廃棄方式として言及した「リビアモデル」は「先に非核化-後に補償」を骨格とするが、その後「アラブの春」市民蜂起で独裁者ムアマル・カダフィが凄惨な最期を迎えたため、北朝鮮はこれを政権崩壊と同一視してきた。
これに関し文氏は「北からすれば『これが交渉しようという態度か、米国の提案をどう信頼するのか』という疑問を抱く側面がある」と指摘した。また2018年5月の訪米当時、トランプ大統領にリビアモデルはいけないという趣旨で話して「全面的共感と同意」を得たが、参謀の行動は違ったという主張を続けた。