【コラム】尹政権の経済政策 「シャワー室のバカ」になってはいけない(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2024.05.16 14:38
尹錫悦(ユン・ソクヨル)政権はこの2年間、どんな経済成果を出しただろうか。その間、尹政権は失敗に終わった文在寅(ムン・ジェイン)政権の「所得主導成長」政策を収拾し、財政緊縮と輸出振興政策に取り組んだ。最低賃金の急上昇がストップし、文政権で400兆ウォン(約45兆円)を超えた国家債務の増加ペースが停滞した。それでも経済がそれほど良くなったわけでもないが、自営業者が最低賃金のために苦しんでいるという話は減った。財政緊縮が始まり、財政健全性の悪化に対する国際研究機関の警告音も弱まった。
労働・教育・年金改革にも着手した。ただ、まだ成果はほとんど実感できない。労働改革は労働組合の会計透明性を高めたこと以外に根本的な変化が見えない。女性と高齢者の労働市場参加環境を改善したり、雇用を新たに発掘する実用的な政策は見られない。教育ではキラー問題排除という微視的な措置を除いて、私教育依存の緩和や公教育の正常化などでその成果が微々たるものだ。年金改革案は出したが、依然として信頼できない。もちろん容易でない改革課題というのは理解できる。