韓国ガールズグループＩＶＥ（アイブ）のチャン・ウォニョン（２０）と、彼女を悪意的に中傷するフェイク動画を通じて億単位の収益をあげていた炎上系ユーチューバーが損害賠償訴訟で調停手続きを踏んだが合意に失敗した。チャン・ウォニョン側は「合意余地を置かないでいる」とし「罪に相応する処罰を期待する」と明らかにした。



ソウル中央地方法院（地裁）民事１０２－２単独のチョン・スンウォン部長判事は１４日、チャン・ウォニョンがユーチューブチャンネル「タルドクスヨンソ（脱オタ収容所）」運営者のパク被告（３５・女）を相手取って起こした損害賠償請求訴訟控訴審の調停期日を開いたが、調停手続きは約５分で終了し、両者は合意に至ることができなかった。これに伴い、両者は１審時と同じく裁判を経て判決を受けることになる。

チャン・ウォニョンの所属事務所ＳＴＡＲＳＨＩＰエンターテインメントは「パク氏を相手取って起こした１億ウォン（約１１５０万円）相当の損害賠償請求訴訟に関連し、裁判所が調停付託決定を下したが、この日開かれた裁判で調停が決裂した」とし「所属事務所は法律代理人を通じて『本裁判はサイバーレッカーに対する峻厳な法的審判を受けることが優先的目的なので合意の余地を置かない』と意見を伝達した状態」と明らかにした。

これに先立ち、チャン・ウォニョンはパク被告の持続的な虚偽事実流布で名誉が毀損されたとし、パク被告を相手取って損害賠償訴訟を起こした。パク被告が訴訟に対応しなかったため、１審は弁論手続きなく裁判所はパク被告に対してチャン・ウォニョンに１億ウォンを支給するよう命じる判決を下した。

パク被告は控訴して２審では代理人を選任した。パク被告はチャン・ウォニョンら有名人を中傷する動画を投稿して名誉を傷つけた容疑などで起訴されて刑事裁判も受けることになった。

仁川（インチョン）地検刑事１部（イ・ゴノ部長検事）はこの日、情報通信網利用促進および情報保護などに関する法律上名誉毀損や侮辱等の容疑でパク被告を不拘束起訴したと明らかにした。

パク被告は２０２１年１０月から昨年６月まで「タルドクスヨンソ」に芸能人など有名人７人を中傷する動画を２３本投稿して名誉を傷つけた容疑などがもたれている。また、被害者のうち５人の容貌をけなす動画などを１９本投稿した容疑ももたれている。

検察の調査の結果、パク被告はユーチューブチャンネルを有料会員制で運営しながら２０２１年６月から２年間で収益２億５０００万ウォンを得ていたことが分かった。パク被告がユーチューブチャンネルの収益金の一部で不動産を購入していた事実も明らかになった。

所属事務所は「サイバー上で無分別に起きる名誉毀損犯罪に対して徹底的に捜査して起訴措置を取った結果に対して歓迎する」とし「今後裁判所の判決でもこれに相応する処罰と措置を期待する」とコメントした。