高齢者の資産が40%に迫る…韓国の富が老いていく(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2024.05.13 11:41
公共機関で31年間働いて退職したキムさん(69)はソウル市の高齢者就業支援センターで文化財警備の仕事を紹介された。文化財を各種事故から守り1カ月に100万ウォン(約11万4000円)ほどの給料を受け取る。再就職に頼るほどキムさんの暮らし向きが苦しいわけではない。だが10億ウォン相当のソウルの家を含めほとんどの資産が不動産で実際に使えるお金がないというのが問題だ。キムさんは「家を売って地方に転居して残ったお金を生活費や子どもに使おうと思ったが税金負担が大きかった。当分はこうした小さな仕事で持ちこたえてみるつもり」と話た。ソウル市高齢者雇用センターチーム長のキム・スルギ氏は「もともとは経済事情が良くない人たちが主に仕事を探していたが、このごろは資産が多くても固定収益がなく仕事を探す高齢者が多い」と話す。
◇5年間で2倍に増加した高齢者資産…全体の40%に迫る