4年間に19%のウォン高円安…冷める日本就職ブーム(1)
ⓒ韓国経済新聞/中央日報日本語版2024.05.11 12:23
「貯金をしても貯まったような気がしない。一日も早く韓国に戻って新しい仕事を見つけるべきか心配している」。日本の情報技術(IT)企業に就職して現地で勤務中のチョンさん(42)はこのように語った。韓国の中小企業で勤務していたチョンさんは2019年、自身の経歴を生かして日本に渡った。普段から日本語を独学するほど日本に関心があったチョンさんは数カ月間、日本での就職に向けて準備し、難なく入社した。そして以前より10%ほど多い年俸で契約し、現地で新しい職場生活を始めた。満足な生活を送っていたチョンさんは昨年から悩みが深まった。急激な円安のためだ。
チョンさんは「以前のような為替レート(100円=1000ウォン台)ならよいが、今は800ウォン台になり(稼いだお金を)韓国の銀行口座に移せずにいる」とし「年俸が増える幅よりウォン高円安の幅が大きいので実際の所得は減っている状況」と伝えた。チョンさんのように日本で就職した韓国人の大半は日本円で給与を受けても結局は韓国に戻ることを考えているため、稼いだお金を韓国ウォンで計算する。韓国に扶養家族がいるケースが多いうえ、就業ビザの在留期間が決まっているからだ。日本人と結婚して定着しない限り永住権の取得も難しい。