【社説】在韓米軍駐留費の大幅増額を予告したトランプ氏…あらゆるリスクに対応を
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2024.05.02 13:04
トランプ前大統領が11月の米大統領選挙で当選すれば、韓国が負担する在韓米軍防衛費分担金の大幅増額を要求するという意向を明らかにした。韓国がこれに応じなければ在韓米軍撤収カードを取り出すこともあるという考えも表した。トランプ氏は先月30日(現地時間)発行のタイム誌のインタビューで「彼ら(韓国)はおそらくほとんど費用を出していない(paying very little)」とし「なぜ我々が他人を防御するのか。彼らは裕福な国だが、なぜお金を出そうとしないのか」とも話した。
トランプ氏が大統領選挙レースで韓国の防衛費分担金に関する立場を表したのは今回が初めてだ。自身が執権する場合、韓国も「防衛費分担金交渉」対象の例外でないという点を明確にしたのだ。韓米両国は5年ごとに防衛費分担特別協定(SMA)を締結し、韓国の在韓米軍駐留費用を決める。現在、韓国は2021年の合意に基づき当時の1兆1833億ウォン(約1340億円)を基準とし、次のSMAを締結するまで毎年の韓国国防費増額率を反映している。トランプ政権は2019年の第11次SMA交渉当時、韓国の年間分担金(1兆389億ウォン)の6倍近い50億ドル(約6兆9000億ウォン)への増額を要求したというのが外交関係者らの話だ。トランプ氏が当選すれば50億ドルを基準にする可能性も排除できない。