ＡＤＯＲ（アドア）のミン・ヒジン代表は２６日、「私を嫌っているアンチが食いつくような内容で『人格が問題』『性格が問題』という話が出るように一つずつ話題を出しているが、残忍すぎる」と話した。



ミン代表はこの日、ＣＢＳラジオ『キム・ヒョンジョンのニュースショー』に出演して親会社ＨＹＢＥ（ハイブ）側のマタドール（Ｍａｔａｄｏｒ、中傷宣伝）をこのように指摘して「大衆が持つ私のイメージには偏見がある。私が自信を持って話せば『自意識過剰』『自己陶酔』『自信過剰』という話が出るが、このような話し方は持って生まれたもの」とした。

前日の緊急記者会見の時と同じ服装で登場したミン代表はＨＹＢＥが自分たちに有利な条件で虚偽事実を羅列していると主張した。

ミン代表は「なぜこのように私を攻撃をしなければならないのかまだ分からない」とし「（ＨＹＢＥが）私に対してやったマタドールの状況をそっくりそのまま（ＨＹＢＥに）返したい」と話した。

ミン代表は「私がいくら努力してもＨＹＢＥの裁可を受けなければならない。私一人の持分（１８％）ではどうすることもできない」と主張した。「具体的に（経営権奪取を）考えたかも知れないが、試みたことはないのか」と司会者に聞かれると「当然だ。ない」と断言した。

ミン代表は「大衆の前でのこのような紛争はやめたほうがよいと思う。なぜ仲間同士で、細部のこともよく分からない人々の世論審判を受けなければならないのか」とし「世論審判で勝ったから本当というわけでもなく、負けたからと言ってうそでもない。本当のことと真実は当事者だけが知っていること」と話した。続いて「私が望むのはそのまま私を放っておいてほしいということ」と付け加えた。

ＨＹＢＥがミン代表に対する監査を始めた時点から公開し、背任容疑の告発、「呪術経営」主張などを展開している部分については「私も分からない。私をただめちゃくちゃにしたくてそうしたのではないかと思う」とし「私が気にいらないのかもしれない」と解釈した。

また、記者会見を通じて注目されたミン代表の話し方について「かなり下品な言葉もあった。だから気分がせいせいしたという人もいれば、不快だという人もいる」とし「でもこれが私の話し方で、だからこそ好きな人もいれば嫌いな人もいる」と自評した。

「私がそれほど経営権簒奪を緻密に準備する人間だったら、こんなふうにカカオトーク（メッセンジャー）の対話をすべて残しておくだろうか」とし「私は私が関心を持つ美的領域、このような部分だけに緻密で、関心がない部分には関心がない。だから『あまりにも管理しなさすぎてこのような状況になった』のかもしれないなと思った」と関連の疑惑を否定した。

あわせて「『うまく抜け出せた』という人もいるが、最初からそういう意図がないのに何から抜け出すというのか」と悔しさを表わした。

ミン代表はインタビュー中、ＮｅｗＪｅａｎｓ（ニュージーンズ）の質問に感情が高ぶる姿を見せた。「今回の機会を通じてＮｅｗＪｅａｎｓメンバーと暖かい関係であることを確認した」とし「『私が死ぬべきなのか』と思って少しおかしかった時があったが、それを察知したかのようにメンバー全員が同じように私に電話をかけてきた」と話した。

「これが慰労にならないと思ったのか、メンバーが泣きながら『愛してる』と言ってくれた」とし「普段はそういう言葉は引いてしまうが、この言葉が心に響いて『死にたい』という気持ちがどこかへ行った。メンバーが私を救ってくれたんだと思うと切ない気持ちになる」と話した。

あわせて「ＮｅｗＪｅａｎｓのメンバーは私だけでなく皆に優しい」としつつも「私たちにはいろいろな事情がある。しかし、私がＮｅｗＪｅａｎｓに言及すれば歪曲して伝わるおそれがある」と付け加えた。

ミン代表は「私に子どもがいないからそのような可能性もあるし、まるで五つ子のような気もする」とし「誰かはこのような姿に特に震えるかもしれない」と言及した。

ＨＹＢＥはミン代表の前日の記者会見後、「ミン代表が記者会見で主張した内容は事実ではない内容があまりにも多くて一つひとつ数え上げるのが難しいほど」とし「ミン代表は時点を前後する方式で論点を糊塗し、特有の屈折した解釈機制で歪曲（わいきょく）された事実関係を公の場所で発表した」と明らかにした。あわせて「当社はすべての主張に対して証明と共に反論することができるが、答える価値がないと判断して一つひとつ論じないことにした」とし「すでに経営者としての資格がないことを自ら立証した以上、ＡＤＯＲの正常経営のために早期に辞任することを求める」と強調した。

ＨＹＢＥは２２日、ミン代表およびＡ副代表が経営権奪取を図ったと見て緊急監査に入った。その後、２５日に監査の中間結果の報告を通じてミン代表を含んだＡＤＯＲ理事陣の背任証拠を確保したと明らかにして、この日午後、彼らを業務上背任容疑でソウル竜山（ヨンサン）警察署に告発した。

一方、ＡＤＯＲは２０２１年パン・シヒョク氏が議長のＨＹＢＥが資本金１６１億ウォン（約１８億円）を出資して作られた会社だ。現在ミン代表はＡＤＯＲ株式１８％（５７万３１６０株）を保有してＡＤＯＲの２大株主となっている。昨年１－３月期、ＨＹＢＥは１００％保有していたＡＤＯＲの持分を８０％に減らした。ミン代表はコールオプション（株式を決められた価格で購入することができる権利）を行使してＡＤＯＲ株１８％を買った。