【コラム】彼らだけの塹壕に閉じこもった尹錫悦政府
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2024.04.23 16:36
ソウル大師範大学を卒業して経済部処の官僚を務めた人の回顧だ。「私たちの部処は京畿(キョンギ)高-ソウル大法大でなければ名刺も出せなかった。ソウル大法大出身者がソウル大商大を馬鹿にするほどだった。出勤初日に自己紹介書を提出したところ、課長に呼ばれた。出身大学はソウル大商大のはずだが、師大と書かれているという指摘だった。師大が正しいと伝えた瞬間、課長の顔は歪んだ。ここがどこか分かっているのかという表情だった。生涯、学閥コンプレックスに苦しんだ」。学閥を特に問いただすドリームチーム(?)経済部処は通貨危機を防げなかった。
学校の勉強トップが集まるからといって何でもうまくできるのではない。似た者同士が集まれば思考の枠が似ていく。「自分たちが最高」という集団催眠で現実に安住する。学校の先輩後輩で絡んでいて「ノー」というのも難しい。どの組織でも学校、地域、男女、世代を幅広く抱えてこそ強くなる。さまざまな意見が出てきて最適な解決方法を見つけることができる。特定学校の出身者が集まった組織、地域色が濃厚な組織は危機に弱い。企業の中では大宇と錦湖がそうだった。野球チームの1-9番をホームラン打者ばかりで満たせば強いチームになれない。大学も他校出身の教授を多数採用してこそ学問の幅が広がる。純種よりも雑種が強い。