地震でTSMC施設に被害…サムスン・SKハイニックスDRAM価格上昇か(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2024.04.05 15:12
台湾で発生したマグニチュード(M)7.2の地震でグローバル半導体業界が緊張している。地震発生地は台湾東部の花蓮県だが、世界1位ファウンドリー(半導体委託生産)企業のTSMCの主要生産施設に大小の被害を生じたことが伝えられた。特にTSMCの最先端工程施設の被害が大きかったり復旧が遅れたりする場合、グローバル半導体価格の上昇および企業間の競争構図への影響が避けられない。地震翌日の4日、韓国のサムスン電子・SKハイニックスや米国のマイクロンなどメモリー半導体企業は、高帯域幅メモリー(HBM)の生産に必要なDRAMの価格交渉を中断した。
4日のブルームバーグ通信によると、TSMCは声明を出し、地震発生から10時間後に工場設備の70%以上を復旧したと明らかにした。会社側は南部の台南に新しく建設しているFab18など新設工場は同日中に施設復旧が完了すると伝えた。この工場は先端半導体を生産する主力拠点と知られている。TSMCは「すべての極端紫外線(EUV)露光装備を含めて主要装備には被害はない」とし「一部の施設で装備の一部が損傷したが、完全な復旧のために使用可能な資源を総動員している」と明らかにした。