「みんな韓国が本当にいいと話していた。私もこのような特別な試合をまたやりたい」。

メジャーリーグ（ＭＬＢ）サンディエゴ・パドレスの正遊撃手・金河成（キム・ハソン）は２１日、ソウル高尺（コチョク）スカイドームで行われたＬＡドジャースとの開幕第２戦を控え、このように語った。史上初めて韓国で開催されたＭＬＢワールドツアーソウルシリーズは、世界的なスターにも野球ファンにも忘れることのできない思い出を残した。

ＭＬＢを代表して韓国を訪れたドジャースとパドレスは２０、２１日に行われた開幕２連戦を最後にソウルシリーズ日程をすべて終えた。評価試合４試合と開幕２連戦が行われた高尺ドームはこの１週間、お祭りムードが続いた。２０１５年１１月のオープン以降、最も多くの観客が集まった。チームコリア、ＬＧツインズ、キウム・ヒーローズが出場した練習試合には平均１万人のファンが入り、開幕２連戦には高尺ドームの観客席（合計１万６０００席）が埋まった。

◆ファンに一生の思い出

パドレスの投手ダルビッシュ有は自分の熱狂的ファンというイ・グァンヒさんに会うため、イさんが経営するソウルのカフェを予告もなく訪れた。イさんは「ダルビッシュ選手が来るとは最初は信じられなかった。実力ほど品格も素晴らしい選手ということを改めて感じた。これからもダルビッシュ選手を誰よりも熱心に応援したい」と語った。

一方、２１日のソウルシリーズ第２戦はパドレスが１５－１１で勝利し、前日の敗戦（２－５）の雪辱を果たした。長短１７安打を放ち、ドジャースのマウンドを打ち崩した。５番・遊撃手で出場した金河成は４打数無安打１打点だった。１回表に無死一、三塁の場面でセンターに犠牲フライを打ち、４回には四球で出塁した。マニー・マチャドは１２－１１だった９回、試合を決定づける３点本塁打を放った。

昨年１２月にドジャースと１２年・３億２５００万ドル（約４９０億円）という歴代ＭＬＢ投手最高額で契約した山本由伸は先発登板し、１イニング４被安打２四死球５失点と振るわなかった。１イニングに４３球を投げ、ＭＬＢデビュー戦で敗戦投手になった。ソウルシリーズを終始盛り上げた大谷翔平は５打数１安打１打点だった。