孫正義氏の弟、なぜ兄の会社を買ったのか…彼が目指したのは「BLACKPINK」だ(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2024.03.07 07:42
「世界へ行こう」。ミスルトウの孫泰蔵会長(52)の言葉だ。彼には常に付いて回る修飾語がある。ソフトバンクの孫正義会長(67)の末の弟というレッテルだ。孫泰蔵会長が小学生時代に15歳年上の兄、孫正義会長はすでに億万長者だった。だが弟も侮れない。孫泰蔵会長もまた成功した世界的創業家・投資家だ。1995年に23歳でヤフー・ジャパン設立に参加し事業家の道に入った。1998年にゲーム会社ガンホーオンラインエンターテインメントを創業し、2005年に日本の証券取引所に上場して億万長者の隊列に合流した。彼の投資世界をのぞいて見ると、世界的ベンチャーキャピタル(VC)で投資の法則がみられる。
孫泰蔵会長は2013年からミスルトウを設立して世界的スタートアップに投資している。10年以上にわたり直接的・間接的に投資したスタートアップだけ270社以上。投資規模は1兆ウォンに達する。そんな彼が昨年ソフトバンク・ベンチャーズ・アジア(現SBVA)を買収した。SBVAは運用資産規模が2兆5000億ウォンに達する韓国3位のVCだ。兄が韓国の代表VCに成長させた会社を受け継いだ。VC業界では売却背景をめぐりソフトバンク・ビジョンファンドの業績が振るわず弟に譲ったのではないかとの解釈が多かった。