韓国、政府と医療界の強硬対立…現場医療陣はバーンアウト訴え
ⓒ韓国経済新聞/中央日報日本語版2024.03.03 10:49
集団離脱した専攻医の大部分が、韓国政府が提示した2月末のタイムリミットを過ぎても現場に復帰せず、「3月医療大乱」に対する懸念がさらに大きくなっている。保健福祉部が1日に明らかにしたところによると、先月29日まで全国100の修練病院に復帰した専攻医は565人で離脱者の6%水準にとどまった。依然として専攻医のうち71.8%の8945人が離脱した状態だ。政府が1~3日の連休期間に復帰した専攻医に対しては情状酌量すると仮定しても双方が鋭く対立している状態のため正常化の可能性は大きくない状況だ。医師コミュニティでは「医業をあきらめる」という専攻医の声も続いている。
現場に残っている医療陣も「バーンアウト(燃え尽き症候群)」を訴えている。全南(チョンナム)大学病院救急医学科のチョ・ヨンス教授はSNSへの投稿で「この事態を終わらせてほしい。全身が溶けて流れる気持ち。これでは辞職ではなく殉職することになる」と吐露した。首都圏上級総合病院のある教授は「みんなバーンアウトを訴えている。外科医の場合、手術などの業務をある程度調節できるが、内科は押し寄せる患者を受けないわけにもいかず、教授が当直を務めながら3つの病棟をカバーしている。とても厳しい状況」と伝えた。