【中央時評】金正恩の戦争、プーチンの戦争(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2024.02.28 14:27
金正恩の戦争への言及にはロシアのプーチン大統領の影がちらつく。金正恩の脅迫が通用する場合、最も大きな利益を得る人物はプーチンだ。韓国は民主国家のうちウクライナに大量の砲弾を供給できる唯一の国だ。その韓国が戦争に備えて砲弾を備蓄しようとすれば、ウクライナに対する砲弾支援の可能性は消える。ロシアとしては現在自国に有利な戦況を変える可能性がある決定的な変数一つを除去できるということだ。米国も北朝鮮を監視するためウクライナに関心を集中することができない。このように金正恩の意図を間違って解釈すれば、韓国の手は縛られ、米国の視線は分散し、結局ロシアに大きく役立つ。
金正恩の言動はプーチンの要請だろうか。以心伝心だろうか。同じ時期、ロシアの外交官らも韓国外交のために忙しく動いた。韓半島(朝鮮半島)戦争の可能性に言及して警告を出すと同時に、期待を表しながら韓国が現状態を維持するように誘導、圧迫した。朝ロが緊密に調整して同時に動くという考えは杞憂だろうか。朝ロ間でいかなる取引があり、いかなる取引を期待するため、金正恩がこのように動いているのだろうか。