メタのマーク・ザッカーバーグ最高経営責任者（ＣＥＯ）が２７日に訪韓した。２０１３年から１０年ぶりの訪韓だ。

ザッカーバーグＣＥＯはこの日午後１０時３５分ごろ、妻のプリシラ・チャンさんとともにソウル金浦（キンポ）ビジネス航空センターを通じて入国した。

一般人工知能（ＡＧＩ）開発を宣言したザッカーバーグ氏は今回の訪韓期間にサムスン電子の李在鎔（イ・ジェヨン）会長と会って次世代大規模言語モデル（ＬＬＭ）である「ラマ３」の駆動に使われるＡＩ半導体関連の協議を進めるという。

メタはオープンソースバージョンのＡＧＩ構築を目標に、米インディアナ州に８億ドル規模のＡＩデータセンターを作っている。年内に高性能グラフィック処理装置（ＧＰＵ）「Ｈ１００」３５万個を追加確保するという計画も公開している。

続けてザッカーバーグＣＥＯはＬＧエレクトロニクスの曺周完（チョ・ジュワン）社長との会合も計画しているという。ＬＧエレクトロニクスは最近ＸＲ事業を本格化しており、曺社長との会合では拡張現実（ＸＲ）関連の協議が集中的に行われると予想される。

家電事業でハードウエア分野に強みがあるＬＧエレクトロニクスが、早くから仮想現実（ＶＲ）事業に進出し複合現実（ＭＲ）やＸＲ対応のヘッドセットを発売したメタと組んで高品質のヘッドセットを出すのか注目される。

一方、ザッカーバーグＣＥＯは２９日午前に尹錫悦（ユン・ソクヨル）大統領を表敬訪問する。この席でも話題はＡＩになると予想される。

尹大統領は新たに設けられた科学技術首席室の傘下にＡＩデジタル秘書官を置くなどＡＩ政策を重点的に推進している。

ザッカーバーグＣＥＯは韓国での日程を終えた後、インド最大の石油・通信大企業を運営するリライアンス・インダストリーズのムケシュ・アンバニ会長の末の息子の結婚祝賀行事に参加するためインドのグジャラート州ジャームナガルに向かう。

ザッカーバーグＣＥＯは先週から日本を訪問し、自社の開発者と会ってメタのＬＬＭ「ラマ」の事業を点検したことがわかった。この日は東京の首相官邸で岸田文雄首相と会い、生成型人工知能（ＡＩ）事業などを話し合った後すぐ韓国行きの飛行機に乗り込んだ。