【社説】医療界・政府、対決をやめて現実的な代案模索を=韓国
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2024.02.21 15:44
懸念されていた「医療大乱」が現実になった。政府の医学部増員発表に対する医療界の集団反発が本格化しながらだ。ソウルの5大病院「ビッグ5」の専攻医は集団で退職届を提出し、昨日午前から一斉に勤務を中断した。地方の主要病院でも専攻医の集団行動で診療に深刻な支障が生じている。各病院では手術のキャンセルが続出し、救急室の機能にまで影響が及び、患者らが苦しんでいる。
政府は法と原則に基づき対応するという立場を固守した。尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領は昨日の国務会議で「医学部の増員はこれ以上遅らせることができない時代的な課題」とし「2000人増員は最小限の拡充規模」と強調した。保健福祉部は医療法に基づく業務開始命令で専攻医の医療現場復帰を促した。しかし現場を離れた専攻医の多数は復帰を拒否した。医療界と政府が激しくぶつかり、事態が長期化する可能性が高まった。これによる医療の空白はどちらにもプラスにならない。最大の被害者はもちろん国民だ。