【コラム】死んだナワリヌイ氏が生きているプーチンから離れない方法
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2024.02.21 13:26
ロシアのプーチン大統領の最も脅威的な政敵であり反体制活動家だったアレクセイ・ナワリヌイ氏が16日(現地時間)に亡くなった。衝撃的だが、予想できないことではなかった。毒殺未遂から奇跡的に生還した後、第三国への亡命を選ばずロシアに戻った瞬間から、もしかしたら彼の運命は決まっていたのかもしれない。それでもなぜ帰国したのだろうか。
「あまりにも聞かれすぎてムカついていた質問だ。刑務官までもが録音機を止めて投獄が確実で死ぬ可能性もあるのになぜ戻ってきたのかと尋ねた。私は自分の祖国も、信念も諦めることができなかった。価値ある信念を持っているなら、犠牲を払ってでも喜んで守りらなくてはならない」。生前ナワリヌイ氏を何度も取材したという元ニューヨーク・タイムズ(NYT)モスクワ支局長のニール・マクファーカー氏が伝えたナワリヌイ氏の答えだ。彼はナワリヌイ氏の帰国をギリシャの古典にたとえたりもした。「英雄は自分の運命がどうなるのか知りながらも故郷へ戻る。戻らないなら英雄になれないからだ」。