トランプ・ジュニア氏より８歳年上のギルフォイル氏は、姑になるメラニア・トランプ氏（５３）より１歳年上だ。ギルフォイル氏の最初の夫はギャビン・ニューサム（５６）カリフォルニア州知事だ。８１歳のバイデン大統領が万が一再選を放棄する場合、出馬宣言をするものと予想される民主党の「潜竜」とされる。



ギルフォイル氏とニューサム氏は２００１年に結婚し、ニューサム氏は２００４年にサンフランシスコ市長に就任した。同年９月、あるファッション雑誌は表紙に２人の写真を載せ、「新しいケネディ夫妻」と言った。しかし、ギルフォイル氏は２００６年２月、ニューサム氏と離婚した。同年５月、家具業界の財力家エリック・ヴィランシー氏と結婚して息子を産んだが、２００９年１１月に離婚した。トランプ・ジュニア氏は２０１８年に離婚した元妻のヴァネッサ・ヘイデン氏との間に５人の子供がいる。

キルフォイル氏はもしかしたら舅の競争者になるかもしれない元夫に対して「急進左派」と切り下げた。ニューソム氏は「ギルフォイル氏は野望が大きい人」と話した。トランプ・ジュニア氏は最近、２０２８年の大統領選出馬の可能性を残している。出馬計画に関する支持者の質問を受け、キルフォイル氏に「お姫様、準備はできたか」と尋ね、キルフォイル氏は即答を避けた。そのため、２人が２０２８年「大統領夫妻」としてホワイトハウス入りを夢見ているという解釈が出てきた。

反面、トランプ氏の婿クシュナー氏は１３日「義父が再執権に成功してもホワイトハウスに再び入るつもりはない」として自身の事業に専念すると話した。トランプ第１期の実力者が娘と婿だったとすれば、第２期の実力者は二人の嫁になる可能性が大きいわけだ。

トランプ氏は１期目でも家族を政府の要職に登用する「ファミリー政治」に力を入れた。事業家出身のトランプ氏は、緊密な政治人脈と核心参謀がおらず、家族に対する依存度が高いという分析だ。

米国で政治家の家族が政治活動に参加することは珍しくない。しかしトランプ氏は政権当時、娘と婿に強力な権限を与え、「縁故主義（ネポティズム）」をめぐる論争に巻き込まれた。重要な政策決定において議会と協力する代わりに、２人に頼り過ぎているという指摘も出た。

トランプ氏の２期目にもこのような傾向は続くだろうという見方だ。トランプ氏は、マイク・ペンス前副大統領ら側近の変心を経験し、人選で忠誠心をより重要視しているためだ。

ノースカロライナ州立大学政治学科のスティーブ・グリーン教授はタイムズ紙に「トランプ氏は家族を要職に配置するパターンを繰り返すだろう」と予想した。

姑より１歳年上…トランプ家の実力者として浮上した嫁たち（１）