◆ネタニヤフ首相「ラファに軍を投入しなければハマス勝利」主張

国際社会の激しい反対の中でもネタニヤフ首相は１１日、ＡＢＣ放送、ＦＯＸニュースなど米メディアに出演し、地上戦を強行すると明らかにした。ネタニヤフ首相は「ラファに軍隊を送るなという米政府側の要求はハマスの勝利を意味する」と主張した。また「勝利が目の前にある」とし、ラファ攻撃を支持してほしいと訴えた。

これに対しウォールストリートジャーナル（ＷＳＪ）は「ネタニヤフ首相が選挙が行われる年にバイデン大統領との亀裂を拡大しながら２回のテレビインタビューを通じて米国有権者に直接メッセージを伝えた」と指摘した。

ワシントンポスト（ＷＰ）は１１日、バイデン大統領を「スルー」してラファで軍事作戦を強行したネタニヤフ首相に対するホワイトハウスの不信感がいつよりも強まっていると報じた。ＷＰはバイデン政権の当局者ら１９人を引用し、バイデン大統領とネタニヤフ首相の間で戦争をめぐる葛藤が深いと伝えた。バイデン大統領と参謀からはもうネタニヤフ首相を「生産的パートナー」と見ないという声も出ている。

バイデン大統領の立場では、１１月の大統領選挙を控えてイスラエルを支持する行為は票離れにつながることになった。イスラエルのガザ地区攻撃でパレスチナの民間人死者が急増し、米国内のムスリム・アラブ系有権者がバイデン大統領支持を撤回したからだ。昨年末、バイデン大統領に対するアラブ系米国人の支持は４０％ポイント以上急落した。

バイデン大統領が反対も…イスラエルがラファ空襲「約１００人死亡」（１）