【コラム】「北朝鮮が戦争の決心をした」という分析は間違いだ(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2024.02.09 11:02
2人の学者の予想が間違っているとしても、これを通じて我々は北朝鮮がどれほど危険な国であるかを改めて実感する。北朝鮮は最近、国際政治の力学構図が再調整に入る中ではるかに大きな空間を確保した。ウクライナ戦争、イスラエル-ハマス戦争、米中葛藤は金正恩がほとんど免罪符を持って韓国と国際社会をテストして挑発できる空間を提供した。昨年8月のキャンプデービッド韓米日首脳会談以降、3カ国の協力が深まり、朝鮮半島抑止と準備態勢が強化されたが、ロシアと中国は同時に北朝鮮に圧迫しようという動因がない。
米大統領選政局も不確実性を高める。トランプ候補のビジョンと言動は災難だ。金正恩との「ブロマンス」だけでなく、在韓米軍撤収の固執も相変わらずだ。無謀な計画であり、現実的な戦略でない。米国議会とトランプの参謀はトランプ1期目はトランプのこうした考えを阻止するのに大きな困難がなかったが、2期目にも果たしてそうであるかは分からない。